2012年06月14日

確認強迫への曝露反応妨害法

強迫性神経症の強迫症状は人によりさまざまです。
その中でも「確認」の強迫症状は多いと言われて
います。

誰でも外出する時は戸締りをしますが、確認強迫を
持つ人の場合、一度確認しただけでは安心できず、
何度も確認したい衝動に駆られます。

外出の途中でも「もしかしたら、きちんと締まって
いないかもしれない・・」と不安になり、確認の
ために家に戻ることもあります。

曝露反応妨害を行なう時は、外出の途中で不安に
なっても、そのままにして家には戻らないように
します。

本人にとっては、これは一つの挑戦です。

「誰かが家に侵入するかもしれない」という不安
と向き合い続けることになるからです。

強迫症状の軽減には、【不安と向き合う】
というプロセスが必要になります。

強迫観念そのものは自然に思い浮かんでしまうため
防ぎようがありません。強迫観念をなくそうとする
ほど、そこに意識が向いて、かえって強迫観念を
強めてしまいます。

強迫観念が出てきた時、それをどう受けとめるのか。
「受けとめ方」は変えることができます。

それによって強迫行為をしないようにすることは
可能なのです。

そうは言っても強迫衝動はかなり強いですから
簡単に理屈どおりにはいかないものです。

また曝露反応妨害法に取り組んだからといって、
すぐに改善されるわけではありません。

「強迫観念が起こり強迫行為をする」という悪循環を
断ち切るには、それなりの時間はかかります。

何年にもわたって続いてきたことは
すぐには変わりません。

ですが、何もしなければ強迫神経症が続きます。
時間はかかっても取り組むことで、強迫衝動は
弱くなっていきます。

神経症というのは、生まれつきの傾向性ですから
完全になくすことは難しいのですが、症状の軽減は
可能なことです。

完治を期待し過ぎると「いつまでたっても治らない」
と焦りの気持ちが強くなり、治療そのものを止めて
しまいかねません。

そうなると、ずっと強迫症状に悩まされ続けます。
完治ではなくても、軽減するだけでも価値は十分に
あると思います。

ラベル:確認強迫
posted by メンタルハート at 19:39| 強迫性神経症の治療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月13日

苦手なものに向きあう(暴露反応妨害法)

強迫性神経症は、強迫行為を続けている限りは
改善しません。強迫行為をしないで済むようになる
ために行なわれるのが暴露反応妨害法です。

「曝露」はエクスポージャーとも言います。
強迫観念を引き起こすものに直面することです。

強迫行為をしたくなってもそのままでいると、
苦痛感が次第に減少していくことを学習します。

「反応妨害」は、強迫観念が起こっても強迫行為
をしない方法を訓練することです。

曝露と反応妨害を同時に行なうため
暴露反応妨害法と呼ばれます。

暴露反応妨害法を行なうことで強迫行為をせずに
不安を減らすことができる方法を「行動を通して」
学んでいきます。

たとえば、その人が汚いと思っている物に触れて
不快感に向き合います。すぐに手を洗わないように
します。

その間は苦痛を感じますが、しばらくその状態を
維持します。すると、徐々に不快感や苦痛の感情が
薄らいできます。これを「訓練」として何度も
行なっていくのです。

そうするうちに、苦痛に慣れていきます。
曝露の回数を重ねることで不快感が弱まってきます。
強迫行為をしたいという衝動が薄らいでいくのです。
posted by メンタルハート at 18:35| 強迫性神経症の治療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月12日

認知行動療法

認知行動療法は、「認知療法」と「行動療法」
が合わさった心理療法です。

認知・行動・感情・身体・環境の5つを
基本モデルとしています。

強迫性神経症の治療では、主として「行動」に
働きかける「行動療法」の技法が中心になります。

「行動」への働きかけがうまくいくと、強迫観念に
なっている「認知」と、不安の「感情」も変わって
いきます。

行動と認知と感情は、お互いに影響し合って
いるからです。


ケースによっては、本人の負担を軽減するために
職場や学校という「環境」にも働きかけていく
こともあります。

認知行動療法の流れとして、
「心理教育」⇒「アセスメント」⇒「治療計画」

心理教育は、治療者が症状と治療方法についての
知識を本人に説明することです。

本人の強迫性神経症の治療への理解を促すために
心理教育を行ないます。

認知行動療法では、本人が困っている今の状況に
焦点を当てます。そして現実の生活に適応できる
「具体的な目標」を定めます。

目標は治療者が一方的に決めるのではなく、本人の
気持ちを大事にしながら、本人の納得のいく治療法
を探っていきます。

本人の治療に向けての「理解と納得」こそが
強迫性神経症の改善のポイントになるからです。

posted by メンタルハート at 16:09| 強迫性神経症の治療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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