2012年06月24日

神経症の再発防止@

強迫性神経症の症状が改善してきたら、自分の傾向性
をよく理解して再発を防ぐことが大切です。

強迫性神経症の悪循環を知って、それにハマらない
ようにすることが第一です。

関連記事:神経症状の悪循環

物事がうまくいかない時や、ストレスを強く感じる時
があるのは自然なこと。それが人生なのですから。

こんな時、焦ってしまうと悪循環に陥りやすくなります。
ストレスが完全になくなることはありません。
ストレスは生きるために必要なものだからです。

強迫性神経症の人は、ストレスを人一倍に強く感じて
しまう傾向を持っています。うまくいったことはあまり
評価せず、うまくいかなかった小さな部分を拡大して
気にしてしまいます。

また、真面目で融通がきかない、物事の受けとめ方の
偏りが大きい、などの特性があります。

そういう傾向性のあることを自覚したうえで、強迫症状
と上手につき合っていくことが求められます。

できなかった部分より、小さくとも「できた部分」に
意識を向けるといいでしょう。

「自分はどうして神経症なのだろう・・・」

と思い悩むものですが、原因をあれこれ考えても答えは
出て来ません。それよりも、どうすれば神経症と上手に
つき合っていけるかを考えるほうがいいのです。

曝露反応妨害法を行なうことで症状は軽くなります。
これは医療現場において実証済です。

ただし、完治するというよりは「寛解する」と捉える
ほうがいいと思います。何かのキッカケで強迫症状は
再発することがあるからです。

切り傷といった外傷なら完治しますが、心の病気と
言われるものは、生まれつきの要因も関わってきます。

「完治しないなら治療しても無意味」ではありません。
まさに、この考え方が「受けとめ方の偏り」なのです。

「症状が軽くなる」ことで、かなり気分が楽になります。

どんな物事にも「一長一短」があります。
強迫性神経症は悪いことだらけ、とは言い切れません。

「細かい所に気がつく」「人の感情に敏感」などの
長所になる部分も秘めているからです。

大事なことは、「自分の特徴」をよく理解したうえで
日常の出来事に対応していくことです。
posted by メンタルハート at 20:03| 強迫症状とのつきあい方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月22日

不潔恐怖の症例

Fさん(22 女性)
元々、几帳面な性格。大学時代、友人の女性と一緒に
アパート暮らしを始めた。ある時、友人が勝手に
Fさんのジュースを飲んだことから、友人のことが
嫌いになる。

それ以来、友人を不潔な人だと思うようになる。
同時に友人が触るものまで汚く感じるようになった。

Fさんの強迫症状の特徴として、嫌に思う人のことを
不潔と感じることです。「あの人は嫌だ」と思うと、
その人のことを不潔に感じてしまうのです。

そして不潔に感じる対象がどんどん増えていきました。
最初のキッカケは友人でしたが、他人が触れた物を
汚く思うようになったのです。

Fさんの不潔恐怖による強迫行為は、洗浄行為と回避
行為が中心。手洗い行為の頻度は多いのですが、
1回の時間は長くありません。

精神科病院で医師の指導のもと「不安階層表」を
作成し、それに基づいて曝露反応妨害法を開始。

病院内の電気のスイッチ、トイレのドア、ゴミ箱の
順番で、それらに触ることをしました。

医師は「触る時は覚悟を決めて、べったりとしっかり
触ること」をFさんに言います。

Fさんは強迫症状を治したい一心で治療に取り組み
ました。対象物に触る直前と触った直後は不潔恐怖の
感覚がかなり強いのですが、

そのままその状態を保っていると、徐々に気持ち悪さ
が薄らいでいくことを実感するようになったのです。

その後、病院内だけでなく、外のある自動販売機の
ボタンや公衆トイレのドアを触る曝露反応妨害を実行
しました。

現在も強迫症状はあるようですが、ある程度は自分で
コントロールできるまでになっています。
posted by メンタルハート at 19:04| 強迫性神経症 とらわれ症状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月21日

子供の神経症B

強迫性神経症を抱えているため、学校に通うのが
難しくなるケースもあります。

強迫症状のために学校で困ることに
下記のようなことが挙げられます。

・学校に行く準備や通学に時間がかかり遅刻する。

・テストの時、確認や書き直しに時間がかかる。

・本を読んだり、ノートを書くのに手間取る。

・トイレに行けずに我慢する。

・強迫行為を見られて、周りから不審に思われる。


強迫症状のため学校に行くのが辛くなるのは
子供にとってはかなり深刻なものです。

だからと言って、学校に行かないのは良い選択とは
いえません。単に学力が伸びないからという理由だけ
ではなく、家にいることで精神的に孤立してしまう
からです。

また、家にいることで、かえって強迫症状が
強くなることが多いのです。

自分の子供に強迫性神経症の兆候があるようなら
学校のスクールカウンセラーに相談してみましょう。
専門機関を紹介されることがあります。

親が強迫性神経症の場合、子供にも遺伝することが
あると言われています。遺伝に関しては統一見解は
出ていませんが否定はされていません。

強迫症状は放置すると悪化しやすいものです。
昔とは違い、現在は曝露反応妨害法という効果が実証
されている治療法があります。

子供に神経症の兆候が見られるようなら、早い段階で
治療に取り組んでいくのがいいと思います。
posted by メンタルハート at 23:52| 強迫性神経症に対する家族の対応 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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