2012年06月13日

苦手なものに向きあう(暴露反応妨害法)

強迫性神経症は、強迫行為を続けている限りは
改善しません。強迫行為をしないで済むようになる
ために行なわれるのが暴露反応妨害法です。

「曝露」はエクスポージャーとも言います。
強迫観念を引き起こすものに直面することです。

強迫行為をしたくなってもそのままでいると、
苦痛感が次第に減少していくことを学習します。

「反応妨害」は、強迫観念が起こっても強迫行為
をしない方法を訓練することです。

曝露と反応妨害を同時に行なうため
暴露反応妨害法と呼ばれます。

暴露反応妨害法を行なうことで強迫行為をせずに
不安を減らすことができる方法を「行動を通して」
学んでいきます。

たとえば、その人が汚いと思っている物に触れて
不快感に向き合います。すぐに手を洗わないように
します。

その間は苦痛を感じますが、しばらくその状態を
維持します。すると、徐々に不快感や苦痛の感情が
薄らいできます。これを「訓練」として何度も
行なっていくのです。

そうするうちに、苦痛に慣れていきます。
曝露の回数を重ねることで不快感が弱まってきます。
強迫行為をしたいという衝動が薄らいでいくのです。
posted by メンタルハート at 18:35| 強迫性神経症の治療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月12日

認知行動療法

認知行動療法は、「認知療法」と「行動療法」
が合わさった心理療法です。

認知・行動・感情・身体・環境の5つを
基本モデルとしています。

強迫性神経症の治療では、主として「行動」に
働きかける「行動療法」の技法が中心になります。

「行動」への働きかけがうまくいくと、強迫観念に
なっている「認知」と、不安の「感情」も変わって
いきます。

行動と認知と感情は、お互いに影響し合って
いるからです。


ケースによっては、本人の負担を軽減するために
職場や学校という「環境」にも働きかけていく
こともあります。

認知行動療法の流れとして、
「心理教育」⇒「アセスメント」⇒「治療計画」

心理教育は、治療者が症状と治療方法についての
知識を本人に説明することです。

本人の強迫性神経症の治療への理解を促すために
心理教育を行ないます。

認知行動療法では、本人が困っている今の状況に
焦点を当てます。そして現実の生活に適応できる
「具体的な目標」を定めます。

目標は治療者が一方的に決めるのではなく、本人の
気持ちを大事にしながら、本人の納得のいく治療法
を探っていきます。

本人の治療に向けての「理解と納得」こそが
強迫性神経症の改善のポイントになるからです。

posted by メンタルハート at 16:09| 強迫性神経症の治療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月11日

強迫性神経症の薬物治療

強迫性神経症の薬物治療で使われるのは
うつ病の治療にも使われる「抗うつ薬」です。

強迫性神経症では、脳内の神経伝達物質である
セロトニンがうまく機能していないと考えられて
います。

脳の画像診断によると、強迫性神経症の人では
セロトニンが少ないことがわかっています。

そのため、セロトニンに働きかける「SSRI
が第1選択として使われています。

関連記事: 神経症の発症原因

「SSRI」はセロトニンが減らないように作用します。
セロトニンを増やすわけではありません。

また、SSRIは抗うつ薬ですから、うつ症状を併発
している場合は、その症状の改善も期待できます。

SSRIは、他の精神科の薬に比べて副作用が少ない
と言われています。ただし、個人差があり副作用が
強く出てくるケースもあります。

副作用としては、胸のむかつき、吐き気、
眠気、口の乾き、微熱などです。

精神科の薬は効果が出てくるまでに、ある程度の
時間がかかります。
人により異なりますが数週間
から数ヶ月かかります。

効果としては衝動の強さが、やや薄れるといった
ものであり、症状が完全になくなるわけではない
ようです。

劇的に治ることは期待せず、気長に服用する
心づもり
でいるのがいいと思います。

薬の効果については、「効果は浮輪のようなもの」
と譬えられています。浮輪があれば、沈まずに
とりあえずは浮いていられます。

でも、そのままでは浮いた状態でいるだけです。
自分で手足を動かして始めて前に進めます。

同じように、薬によって症状が薄らいでいる時に
症状への対処の仕方を身につける努力はする必要が
あります。

posted by メンタルハート at 19:50| 強迫性神経症の治療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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