2012年06月22日

不潔恐怖の症例

Fさん(22 女性)
元々、几帳面な性格。大学時代、友人の女性と一緒に
アパート暮らしを始めた。ある時、友人が勝手に
Fさんのジュースを飲んだことから、友人のことが
嫌いになる。

それ以来、友人を不潔な人だと思うようになる。
同時に友人が触るものまで汚く感じるようになった。

Fさんの強迫症状の特徴として、嫌に思う人のことを
不潔と感じることです。「あの人は嫌だ」と思うと、
その人のことを不潔に感じてしまうのです。

そして不潔に感じる対象がどんどん増えていきました。
最初のキッカケは友人でしたが、他人が触れた物を
汚く思うようになったのです。

Fさんの不潔恐怖による強迫行為は、洗浄行為と回避
行為が中心。手洗い行為の頻度は多いのですが、
1回の時間は長くありません。

精神科病院で医師の指導のもと「不安階層表」を
作成し、それに基づいて曝露反応妨害法を開始。

病院内の電気のスイッチ、トイレのドア、ゴミ箱の
順番で、それらに触ることをしました。

医師は「触る時は覚悟を決めて、べったりとしっかり
触ること」をFさんに言います。

Fさんは強迫症状を治したい一心で治療に取り組み
ました。対象物に触る直前と触った直後は不潔恐怖の
感覚がかなり強いのですが、

そのままその状態を保っていると、徐々に気持ち悪さ
が薄らいでいくことを実感するようになったのです。

その後、病院内だけでなく、外のある自動販売機の
ボタンや公衆トイレのドアを触る曝露反応妨害を実行
しました。

現在も強迫症状はあるようですが、ある程度は自分で
コントロールできるまでになっています。
posted by メンタルハート at 19:04| 強迫性神経症 とらわれ症状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

強迫性神経症のチェックリスト

同じ強迫性神経症でも、人により症状や程度の違い
があります。
強迫観念と強迫行為を詳しく調べる
ために使われるチェックリストがあります。

チェックリストの一部を挙げます。

【強迫観念】

・汚れやトイレ、バイ菌が過剰に気になる。
・ネバネバするものが過剰に気になる。
・他人を傷つけてしまうかもしれないと心配になる。
・病気になっているのではないかと過剰に気になる。
・身体の一部や外見が過剰に気になる。
・善悪や道徳に対して過剰に気になる。
・物の位置や対称性に対して過剰にこだわる。

【強迫行為】

・長時間、1日に何度も手洗いをする。
・洗い方に儀式的なきまりがある。
・他人が自分の持ち物に触ることを極端に嫌がる。
・家族に対して、清潔に保つことを過度に要求する。
・戸締りやスイッチなど何度も確認する。
・忘れ物をしてないかと何度も確認する。
・人を傷つけたのではないかと何度も確認する。
・あらゆることに対して、間違いを犯してないか
 と何度も確認する。

posted by メンタルハート at 20:14| 強迫性神経症 とらわれ症状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月04日

神経症による「うつ病」

強迫性神経症の人の中には、うつ病を併発
しているケースも多いと言われています。

強迫症状によって、常に気分がイライラし、
悲観的な考えばかりが思い浮かんでしまうと、

次第に抑うつ状態になり、うつ病を発症する
場合があります。

うつ病の併発を予防するには、強迫症状が出て
きても、適度に休みを入れて、できるだけ
疲れ過ぎないようにすることが大事です。

そうは言っても、強迫観念と強迫行為の
繰り返し
で心身ともに疲れ切ってしまうのが
強迫性神経症です。

疲れ過ぎないようにするのは、
難しい側面があると思います。

でも一旦、うつ病を併発してしまうと
日常生活がさらに困難なものになります。

何とかして強迫症状とうまく折り合いを
つけて
生活する工夫が求められます。

神経症の人は多くの場合、無理して頑張る傾向
があります。そのため学業や仕事で成果が
出ないと焦る気持ちが大きくなります。

そのことから心身にストレスがかかり、
神経症状・強迫症状が強くなるのです。

頑張り過ぎない「頃合い」を自分の中で
決めておくのもいいと思います。

度を超すことは、いい結果を生みません。
何事でも「適度さ」が大事です。
posted by メンタルハート at 20:20| 強迫性神経症 とらわれ症状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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