2012年06月15日

強迫神経症の治療 森田療法

森田療法は大正時代に森田 正馬(まさたけ)
によって開発された精神療法です。

森田氏は自身が神経症であった経緯から
神経症の治療として、この療法を編み出しました。

森田療法では、不安や悩みは「より良く生きたい」
という、人が本来持っている気持ちが強くある
ゆえに出てくるものだと考えています。

人間は、「こうあるべき」という理想の自分と
実際の自分との間にギャップがあるために悩みに
とらわれます。

森田療法では、悩みは悪いものではなく、
心の中から排除すべきものではないと捉えます。

排除しようとすると、かえってその悩みに
とらわれてしまい、悩みがもっと強くなります。

森田療法の治療目標として、

@自分の置かれた状況や不安、不快な感情を
「あるがまま」に認め受け入れること。

A日常生活の行動を通して「生の欲望」を発揮
 すること。

実際には、次のような治療方法が用いられます。

食事やトイレ以外は何もせず、個室でひたすら
横になります。しばらくすると、動きたい気持ち
が出てきます。

次に自分の内面を観察し、感じたこと、気づいた
ことを日記に書いていきます。

その後、軽く身体を動かしたり、徐々に日常的な
家事などを行ないます。


人間は、何かに注意を向けると、他のことには
注意が向きにくくなるという性質を持っています。

森田療法では、この性質を利用して「不安を抱えた
まま」でいいから、目標とするものに注意を向けて
活動することを提唱しています。

強迫行為をしたいという衝動に駆られても、部屋の
片付けでも何でもいいから別のことをすれば、強迫
行為には注意が向きにくくなると説きます。

森田療法の強迫神経症の治療では、不安をなくす
方向ではなく、「不安をあるがまま」に受け入れ、
本来のやるべきことを行なっていくことを目指します。

ラベル:森田療法
posted by メンタルハート at 19:53| 強迫性神経症の治療法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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